乳房温存手術(乳がん手術)について【乳がん検診.com】
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乳房温存手術(乳房部分切除術)

乳房温存手術は、乳房を部分切除し、乳頭・乳輪を温存する手術方法です。切除範囲によって、乳房円状部分切除術、乳房扇状部分切除術、腫瘤摘出術の3つに分類されます。
いずれの手術でも、同時にわきの下のリンパ節の一部分を切除し、手術した側の温存した乳房に放射線照射を行います。

乳房円状部分切除術

がんのしこりの周囲から2~3cmまでの安全城を取って、周囲の組織を含めて、がんのしこりの部分を円形にくり抜く切除法です。

乳房扇状部分切除術

乳頭を中心とする扇形に乳腺組織を切除する方法です。この方法は切除範囲が広いので、がんを取り残す可能性は小さいという利点があります。しかし、切除範囲が広いことで、美容上は乳房円状部分切除術に劣ります。

腫瘤摘出術(しゅりゅうてきしゅつじゅつ)

乳房にあるがんのしこりだけを切除する手術です。がんを取り残してしまう場合が多く、一般的にはあまり行われません。良性の腫痛はこの方法で摘出されます。

乳房温存術の切除範囲

乳房温存術しこりを中心に乳頭方向へ3cm、その他の方向へは2cm離れたところまで縁取りし、縁取った範囲を切除します。
切除後、ただちに断端にがんがないか調べます。ふつうの病理検査では、組織をホルマリンにつけて固定してから検査しますが、手術中に切除した断端を調べるのには間に合いません。そこで、短時間に病理検査ができる迅速病理検査という方法で調べます。迅速病理検査では、切除した検体を液体窒素で瞬間的に固めて薄く切り、染料で染めて調べます。こうすると、30~40分で検査が可能になります。手術をしている医師は、その間にほかの処置をしながら結果を待ちます。迅速病理検査でがんが見つからなければ、それ以上切り取る必要がなくなります。もし、断端が陽性なら、残った側もがんに侵されていることになりますから、追加切除をします。しかしながら、断端検査によってがんが推定範囲より広がっていた場合は、追加切除をします。がんは植物の根やつたがはうように乳管の中を広がる性質があります。そのため、しこりはそれほど大きくなくても、切開してみたら、しこりのまわりに広い浸潤が起こっていることがあります。このようなケースで、追加切除せずに手術後の放射線照射のみを行った場合には、局所再発率が高くなることが統計的に分かっています。ですから、浸潤が広範囲に及んでいる場合は、患者さんが乳房温存手術を希望されても、乳房を全切除しなければならないこともあります。

乳房温存術が適応できない場合

手術前に超音波やマンモグラフィやMRマンモグラフィなどの検査で、乳がんが非連続的に乳房の広い範囲に散らばった多中心性と分かった場合、乳房温存手術を適用できないことがあります。多中心性であっても、近くに集まっている場合は、その範囲を切除する乳房温存手術が可能です。また、乳房温存手術の適応が難しい大きさの乳がんでも、手術の前に化学療法(抗がん剤療法)を行って、がんが小さくなった場は、温存療法が可能になることがあります。

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