細胞診(穿刺吸引細胞診、分泌物の細胞診)や細胞診の結果(クラス)について【乳がん検診.com】
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乳がん検診の細胞診(穿刺吸引細胞診)

細胞診は、外来で短時間で行える検査です

細胞診は、一般的には麻酔をかけずに行います。短時間で終わること、麻酔注射により、しこりや石灰化の部分がふくらんで目標がわかりにくくなったり、麻酔液を吸引してしまうことを避けるためです。
細胞診には乳頭分泌物細胞診と穿刺吸引細胞診があります。前者は血性乳頭分泌がある場合に、その分泌物の中にがん細胞がないかどうかを顕微鏡で調べる検査です。穿刺吸引細胞診は乳房内のしこりに細い注射針を刺し、細胞を吸引してきて、調べる検査です。蚊に刺されたぐらいの痛みしかないので、これで診断が確定されるのが理想です。しこりが明瞭であり、針がしっかり命中していれば、何千という細胞が採取できます。その場合、「がんである」という検査結果が出れば、その病変は98~99%という高い確率で実際にがんです。問題は「がんではない」という検査結果が出た場合です。針が病変にうまく命中していなく、関係ない場所の細胞をとってきたのではないかという問題が残ります。

細胞診の結果について

細胞診の結果は、従来、クラス分類(クラス1<=良性>から、クラス5<=悪性>まで)で表されていました。しかし、より明確にするために、日本乳癌学会は細胞が正しく採取されていることを確認した上で、「正常あるいは良性」「鑑別困難」「悪性の疑い」「悪性」 の4つに分類します。
細胞診では、乳がんが早期であればあるほど悪性かどうかの判断が難しく、確実な診断法とはいえません。したがって、針生検が一般的に行われているアメリカでは、穿刺吸引細胞診による診断はほとんど行われていません。

穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)

注射器をしこりに刺し、吸引したり、細胞を染色して顕微鏡で調べる検査

分泌物の細胞診

乳汁中に乳がん細胞がないか調べます。

細胞診のクラス(結果)

クラスⅠ
良性
クラスⅡ
良性
クラスⅢ
灰色(鑑別が困難)
クラスⅣ
悪性の疑い
クラスⅤ
悪性

細胞診は5段階に評価されます。クラスI、Ⅱは良性。クラスⅣ、Vは悪性。クラスⅢは灰色、つまり良性、悪性の判断がつかないものです。細胞診を行ったときは、必ずクラスいくつかを聞いて、結果のコピーをもらってください。

クラスI、Ⅱ

細胞診のクラスI、Ⅱは良性ですが、良性すなわち正常ではありません。良性の腫瘍(しこり)もあるのです。また針ががんの部分を正確に刺していないこともありますので、定期的な検診が必要です。
ただし、良性でもどんどん大きくなっているときや細胞診が正常でも、ほかの検査で悪性が否定できないときは、針生検または切除します

クラスⅢ

良性、悪性の判断がつかないが、Ⅲa、悪性寄りのときはクラスⅢbと判定します。数カ月後に再検査が必要です。
何度細胞診を行ってもクラスⅢが出るときや、細胞診でこれ以上の情報が得られないと判断したときは、針生検または外科生検をします。

クラスⅣ

悪性の理由がいくつかあるが、すべてそろっていないときや、乳がんの中でもおとなしい性格のとき。乳がんではない可能性があるときに、ⅤでなくⅣになります。

クラスⅤ

乳腺専門医の触診とⅩ線、超音波検査、細胞診のいずれもが乳がんと診断したときは乳がんである確率は99%以上です。逆にいずれの検査も良性のとき乳がんである確率は0・5%以下です。細胞診でクラスVが出たときは、乳がんの治療計画を立てなければなりません。
浸潤がんか非浸潤がんかを知りたいときや、術前補助療法(抗がん剤治療)を行うときは、針生検または外科生検が必要になります。

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