がんの周囲のリンパ節を取り除く事をリンパ節郭清と言います【乳がん検診.com】
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リンパ節郭清

がんの周囲のリンパ節を取り除く事をリンパ節郭清といいます

リンパ節は直径3~6ミリ程度のもので脂肪組織の中に埋まっていますが、がんが転移していても少量の場合には肉眼で見分けることは困難です。また、リンパ節をつなぐリンパ管には、リンパが流れていく途中にがん細胞が存在している可能性があるため、リンパ節を1個1個拾うのではなく、脂肪組織ごと切除してがん細胞を確実に取り切ってしまおうという「郭清」という手段が必要となります。
リンパ節郭清を行ったことによる合併症として、リンパ浮腫などがあります。

リンパ節を切除(郭清)する理由

腋窩リンパ節は、小胸筋を中心にして、その外側がレベルⅠ、裏側がレベルⅡ、内側がレベルⅢに分類されます。
腋窩リンパ節を全部切除すると、わきから上腕にかけての痛や上腕内側の知覚異常、肩の機能不全が起こるという弊害が生じる、リンパ節郭清を行ったことによる合併症として郭清した側の腕や手がむくむ【リンパ浮腫】などのリスクがあります。
郭清範囲は少なくて済むのがベストですが、流れていく途中に癌細胞が存在する可能性がある為に郭清しないわけにはいきません。郭清する理由は、郭清したリンパ節を詳しく調べ、転移があるか、あるいはリンパ節転移がいくつあるかなどによって、乳がんの進行度を知ることができ、その後の治療方針を決める手がかりにするためです。また、転移リンパ節を取り残すと、そこに局所再発が起こる可能性もあります。一方、レベルⅡのリンパ節に転移が認められるときには、Ⅲまで郭清します。早期の乳がんは、レベルIだけの切除で済む場合もあります。また、乳管内に留まっているきわめて早期の乳がんのように、リンパ節転移の危険性がないことが生検で確認された場合は、リンパ節郭清を行わないこともあります。

センチネルリンパ節生検

乳がんができた部位からのリンパの流れが最初に届くリンパ節(センチネルリンパ節)だけを摘出し、転移の有無を調べるセンチネルリンパ生検が行われ出しました。
センチネルリンパ節にがん細胞が見つからなければ、ほかのリンパ節へのがん転移はないと考え、リンパ節郭清を省略するという方法です。逆に、センチネルリンパ節にがん細胞が見つかれば、ほかのリンパ節
へも転移している可能性があるため、わきの下のリンパ節郭清を行い、転移しているリンパ節がいくつあるかを検査します。
乳がんの約半数が、リンパ節転移のない早期のものであるため、この方法で約半数の人が必要もない腋窩リンパ節郭清を避けることができます。

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