ホルモン療法(内分泌療法)について。ホルモン療法は、女性ホルモン(エストロゲン)に働きかける治療法です【乳がん検診.com】
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ホルモン療法(内分泌療法)

女性ホルモンは、がん細胞の増殖を促します。このがん細胞増殖の援軍であるエストロゲンの作用を阻害し、エストロゲンの働きを阻害することによって乳がんの再発を防ごうというのがホルモン療法です

女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、受精卵が分裂・増殖して赤ちゃんに育つまでをコントロールする働きを持っています。その生命力を司ると言ってよいほどの働きが、一方ではがん細胞の細胞分裂を活発にし、増殖させる働きもします。
がん細胞にあるエストロゲン・レセプター(受容体)に、エストロゲンが結合することで作用が始まります。そしてがん細胞は、どんどん増殖していきます。抗女性ホルモン(抗エストロゲン)剤とは、この結合を阻止し、エストロゲンががん細胞に働きかけることを抑制する薬です。代表的な薬には、【モキシフエン】と【トレミフエン】という薬があります。
ホルモン療法は、手術や針生検で採取したがんの組織を調べて、エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体の少なくともどちらか一つが陽性の人に行われます。投与するホルモン療法剤は、ホルモン受容体というタンパク質に結合して初めて働くことができます。ホルモン療法は、そのホルモン受容体が陽性の人に有効性が高い治療法です。

ホルモン療法の歴史

ホルモン療法は、1898年に、進行した乳がんの人の卵巣を摘出したところ、がんが小さくなったという報告から、その歴史が始まったとされています。100年以上の歴史をもつ治療法なのです。ホルモン療法は乳がんの術後補助療法の大きな柱です。

タモキシフエンの服用期間

タモキシフエンの服用期間についての臨床試験では、2年間と5年間を比較した結果、5年間のほうが有効であり、5年間と10年間を比較した結果では効果は同等だが、10年間のほうが副作用が大きいという結果が得られています。したがって、タモキシフエンは5年間の服用が世界的な共通認識になっています。
50才以上の人にタモキシフエンを1年間投与すると、再発を21%、乳がん死を12%減少させ、2年間投与すると再発をか%、乳がん死を17%減少させ、5年間投与すると再発を47%、乳がん死を26%減少させると報告されています。またタモキシフエンには、反対側の乳がんの発生を約餌%から捕%に下げる、コレステロールを減少させて心血管疾患を予防する、骨租髭症を防ぐなどの作用もあります。なお抗エストロゲン剤としては、トレミフエン(商品名フェアストン)もあります。
がん細胞の増殖を応援するホルモンに対して、その反対の作用をするホルモンを使って、がん細胞の発育・増殖を阻止する治療法です。ホルモン療法は、がん細胞を直接殺すわけではありませんから、治療は長期間にわたって行われます。臨床試験のデータから、再発率・死亡率ともに減少させるために効果的とされる期間は、5年間とされています。

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